「お、おかあさん!土の中になんか、カブトムシの幼虫みたいのが見えるっ!」
飼育ケースを覗き込みながら、小1の息子が狂喜の声を上げました。
どれどれ、と私も覗いて見ると、薄っすらと幼虫らしき白い物体がケースの端に見えます。
カブトムシのメスは早くに死んでしまっていたのですが、もしかして卵を産んでいたらと思い、長生きしていたオスが死んだ後も土は捨てずに置いていました。
ケースの土をひっくり返して慎重に土を広げてみると、そこには可愛いカブトムシの幼虫が2匹。
今年は息子のたっての希望で、幼虫が成長する姿を観察しようとペットボトルで幼虫を飼育することにしました。
ペットボトル飼育ケースの作り方
- 1.5〜2リットルの丈夫なペットボトルを準備します。
- ペットボトルの肩より2~3㎝くらい下から切り落とします。
- 上の部分が蓋になりますので、下部の切断部分を熱湯に入れて縮ませた後、冷水で冷やします。
- 上部はキャップを外して空気穴にします。
- コバエの侵入防止に不織布(コバエシート)を挟んで上部の蓋をして出来上がり!
この方法だととても丈夫なペットボトル飼育ケースが完成
※しかし熱湯処理が面倒な方は、下部のペットボトルに切り込みを数か所入れるだけでも上部の蓋はしまるようになるので、それでもOKです。
※また不織布なのですが、ペットボトルに挟むとモッサリした感じがするし、幼虫も見えにくい気がしたので、私はペットボトルのキャップを外さずに、カットした上部にキリで数か所空気穴を開けて使用しました。
キャップを外さないので、コバエの侵入はありませんでした。
マット(土)の深さはどれくらい?
腐葉土やホームセンターなどで買ってきた幼虫育成マットを使いますが、飼育していたケースの土を3分の1程度混ぜてあげると更にいいでしょう。
マット(土)を購入する際は必ず幼虫飼育も可能かどうか確認して下さいね。
成虫用のものもありますので要注意です。
- 霧吹きでマットを湿らせる。(軽く握ってみて土がホロッと崩れるくらい)
- ペットボトルにマット(土)と幼虫を入れる。(土の量は切断面より1~2㎝下くらいまで一杯)
幼虫は土をモリモリ食べて大きくなります。
卵から孵化して蛹になるまでの間におよそ3リットルもの土を食べるとも言われていますので、ペットボトルに幼虫を入れた時期にもよりますが、蛹になる春までの間に2回ほど(10月と4月頃)、マットを交換してあげる必要があります。
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ペットボトル飼育の重要なポイント
衣装ケースや一般的な飼育ケースでの幼虫飼育では、持ち上げたり激しく動かしたりする事は無いと思いますが、ペットボトルだと子供達は興味津々で持ち上げたり、移動させたり、ペットボトルを押してペコペコさせてみたりするかもしれません。
飼育環境(その土地の気温など)によりますが、大抵のカブトムシは5月下旬から6月にかけて蛹室(カブトムシが蛹になる部屋)を作り始めます。
一旦、蛹室が完成した後にペットボトルを動かしたり落としたりしてカブトムシの蛹室を壊してしまうと、殆どが死んでしまうか、羽化不全になって奇形のカブトムシが生まれることになります。
なので5月下旬以降は、安静にしておくのが最重要ポイントです。
また、カブトムシの蛹化、羽化の観察が目的であれば、ペットボトルに広告など黒い紙を巻き付けて光が入らないようにしてやると、幼虫がペットボトルの側面に蛹室を作る確率が高くなりますよ。
まとめ
うちの夫は大の虫嫌い。
なので必然的に息子の趣味の昆虫採集は私が100%付き合っています(^_^;)
最初の頃はカブトムシの幼虫なんてもうグロテスクの一言に尽き、見るのも気持ち悪かったのですが、しかし成虫のツガイを息子と一緒に飼育し、毎晩(カブトムシの活動時刻の8時以降)観察することによって、カブトムシにとても愛着がわくようになりました。
そのツガイから卵が生まれ、孵化して二世が誕生したなんて感動モノです。
幼虫の飼育ケースを喜んで一緒に作った息子は、毎日、幼虫の様子が気になるようで、学校から帰るといの一番に幼虫を見に行きます。
大人も子供も、こうして生き物を愛する気持ちが育っていくんですね。
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