息子と一緒に初めて臨んだカブトムシ幼虫の多頭飼い。
衣装ケースに29匹のカブトムシの幼虫達を入れて裏の勝手口に置いてから数ヶ月経ち、早、3月。
「どうしてるかな~?」と久しぶりに衣装ケースの蓋を開けてみると・・・
ぎょえ~~っ!!Σ(°д°lll)ノノ
・・・糞まみれ
カブトムシの飼育本を読んでみると、幼虫マットの交換は年二回は必須らしい。
それを知らずに放置してしまい、幼虫達を糞まみれの中で生活させていたなんて、ごめんよ幼虫ちゃん達・・・(T_T)
すぐさま息子、そしてじいちゃんまで巻き込んでの大掛かりな『カブトムシ幼虫のマット交換』のプロジェクト開始しました。
その重要な時期とポイントやコツをまとめましたので、ぜひ参考にして下さい。
マットの交換時期は年に2回
マット交換を避けた方がいい時期
マットを交換を避けるべき時期の一つ目は、冬眠期間の11月~3月中旬位までです。
人間だって、熟睡している最中に起こされるのは不快なもの。
幼虫だって同じです。
冬眠期間に起こされるのはストレスでしょう。
(しかし起こしたからと言って死んでしまうことはありませんが…^^;)
それから3月下旬頃になると、カブトムシの幼虫たちは冬眠から目覚め、長い断食期間を終えての食事を再開し始めます。
ここから蛹になるまでに、また猛烈にモリモリと土を食べて糞をしていきます。
(冬眠前の秋ほどには食べませんが)
そして次に幼虫は蛹になる準備として、蛹専用の部屋(蛹室)を作り始める時期を迎えていきますが、これが大体6月くらいです。
この時、蛹室を作ってしまった後にマット交換してしまうと、折角作った蛹室を壊してしまいます。
一度蛹室を作ると幼虫は再び蛹室を作ることは出来ませんので、羽化不全(奇形になる)か、もしくは死んでしまいます。
なのでマット交換を避けるべき時期の二つ目は、蛹の期間の6~7月です。
加えて、蛹の部屋(蛹室)作りは、幼虫が自分の糞を身体で押し固めながら強固に作っていくので、多少の糞をする期間も残しておいた方がいいと思われます。
一番良いマット交換の時期
土(マット)の見た目で判断する交換の目安の一つ目は、土(マット)の表面に正露丸の様な糞が目立ち始めた時です。
大体、表面の3割位を糞が締め出したらもう明らかに交換時期だと思っていいです。
次に、見た目の目安の他には、時期として何月くらいがいいでしょうか?
冬眠前の秋のマット交換を忘れてしまったり、蛹室を作る前の春のマット交換を忘れてしまわないように、冬眠時期などを考慮して考えた結果、
カブトムシ幼虫のマット交換のベストな時期を算出すると、
スバリ 10月上旬と4月上旬です!
(気候基準地:東京)
地域によって気温にも差があるので環境状況によっても多少差はあると思いますが、こちらが平均的にベストかと思います。
※もちろん、10月や4月上旬を過ぎたからと言ってマット交換出来ないというわけではないです(^_^;) また冬眠期間に幼虫を起こしたからと言って死にはしません。あくまでも、冬眠開けの春にのマット交換は、上に記したように蛹になる前の蛹室の壁作りに糞も多少必要なので、マットを食べて『糞』をする期間を考慮したうえでの目安です。
糞が土の表面に目立ってきたり、暖かい地域にお住まいの方は、臨機応変に少し早めに行っても大丈夫だと思います。
マット交換のコツとポイント
準備物
- 新しいマット(腐葉土など)
(マット交換する2~3日前に水を加えてしっとりさせておくと、加水によって発酵して出て来るガスを抜く事ができるので尚、良い:幼虫の酸欠防止になる) - 土をひっくり返す敷物(新聞紙、シート等)
- 目の粗いふるい、もしくはザル(100均で購入可能)
- 軍手
- プラスチックのスプーン
交換のポイントとコツ
- 素手では幼虫を触らない。(幼虫は菌に弱いので)触る際は軍手かスプーンでそっと扱う。
- 湿り気はほどほどに。水の入れ過ぎには注意!
- 新しいマットの発酵臭がきつかったら、マットを一日天日干しをして、それからマットの熱を下げてから幼虫を入れてあげるといい。
(発酵がきつすぎたり、土が暑すぎると幼虫はなかなか潜っていこうとしません)
マット交換の仕方
- 軍手をした手かスプーンで幼虫達を避難させておく。
- 使用済みマットをふるいにかけ、糞を取り除く
(二回目(春)のマット交換の際は、多少の糞は残っていても可) - 準備しておいたマットに、ふるいに掛けた古いマットを混ぜ合わせてケースに入れる
- マットの半分以上は硬く押し固めるように入れ、その上から残りの土をふんわり入れる
(土の量は、ケースの7~8割り程度がベストです) - マットの上に幼虫たちを置くと、嬉しそうに潜っていきます!
カブトムシ幼虫のマット(土)のおすすめ
息子とカブトムシ飼育を始めた頃は、こちらのマットを使っていました。↓
コスパもいいし、程よい湿り気もあり、幼虫が大きくなる栄養たっぷりの腐葉土で、飼育初心者にはうってつけかと思います。
中型~大型の飼育ケース1つだったら10Lで充分。
ところが、飼育に慣れてきて多頭飼いをするとなると10Lどころでは足りない・・・。
そこでこちらの月夜野きのこ園さんのマットにお世話になりました。
こちらの土は、ふんわりとした感触と発酵具合がなかなかの本格仕様のようで、幼虫君達が喜んで潜っていく気がしました(笑)
どちらの土も幼虫の食いつきは良く、幼虫も大きく育ってくれました。
せっかく愛情を持ってカブトムシの幼虫を育てるのであれば、大きく立派な成虫になって欲しいですよね?
カブトムシが成虫になってからは、どんなに餌を与えても大きくなることはありません。
幼虫の時の大きさが成虫になってからの大きさなのです。
つまり、
幼虫時代に如何に栄養のある土を多く食べたかによって、カブトムシの大きさは決まるのです!
土選びも大切です。
まとめ
仕事休みの昼下がり。
子供達とワイワイ(キャーキャー)言いながら、来年の夏、元気な成虫のカブトムシ達に出会えるを楽しみに、マット交換してみて下さい。
きっと、お世話を頑張ったパパママ(じいちゃん)達も、来年は沢山の感動を体験できるはずですよ。