『選び取り』って何?
日本ではまだまだ聞き慣れない方も多いかもしれませんが、『選び取り』とは、一歳の誕生日の際に、子供に色々な品物(あるいは品物が描かれたカード)を掴ませて、子供の将来を占うという将来占いの事です。
最近ではこの『選び取り』(将来占い)を一歳の誕生日の際のイベントとして一升餅の儀式と共に行い、お祝いの席を盛り上げる家庭が増えてきました。
今回は本場韓国の選び取り覗きながら、選び取りの意味、種類、そして盛り上がる選び取りのやり方について迫っていきたいと思います。
選び取りの由来と云われ
選び取りの発祥の国 お隣韓国では、子供の一歳の誕生日を「トルジャンチ」と言って親戚、友人知人などを招き、ホテルやレストランで結婚式並みに盛大にお祝いし、その中でメインイベントとしてクライマックスに「トルジャビ」(選び取り)を行います。
この誕生パーティでも最も盛り上がるのが、この「選び取り」なので、通販サイトやダイソーにまで普通に「選び取りセット」が販売されているくらいです。
昔は乳児死亡率が高かったため、成長の初期過程で無事に一歳をを迎えるということは一つの峠を超えたと言う喜びであるので、従って一歳の誕生日は何よりも盛大に祝いました。
その中での選び取りの由来は、中国では六朝時代から、韓国では正祖15年(1791年)に皇帝の長男の誕生日に、正祖天皇が喜びの気持ちで、祝いの席におもちゃを箱に詰めて準備させた事が始まりだと史実にあります。
最初に掴むもので、その赤ちゃんの性格や運勢、寿命等を占い、二番目に掴むもので将来の職業を占うので、本来の選び取りは赤ちゃんに二度、品物を掴ませるようです。
当時の皇子は最初は生糸(長寿の意味)を、その次には星管弦楽(楽器)を取ったと記されています。
一歳まで生きた我が子の誕生日に、「これからも末永く、病気をせず健康で長生きして欲しい」「福のある人生を歩んで欲しい」と願いを込めて行った思いを感じますね。
選び取りの種類と意味
性格や運勢を表すアイテム
◇ナツメ 子孫が繁栄する
◇米 食べるに困らない
◇餅 丈夫で福が多い
◇お金 豊かな富を集める
◇鉛筆(筆) 賢く聡明に生きる
◇包丁 料理がうまくなる
◇定規 しっかり者になる
◇風船 世界に羽ばたく
将来の職業を占うアイテム
◇聴診器 医者
◇文房具 教員、学者
◇裁判小槌 裁判官
◇ボール類 アスリート
◇マイク 歌手
◇電卓(そろばん)商人
◇楽器 音楽家
等がありますが、最近では韓国の「選び取りセット」にあるように、マウス(IT関係)やゴルフパット、王冠(セレブ)等、かなり現実味を帯びたものを準備する若い親御さん達が増えてきました。
また、赤ちゃんへの最初の誕生日プレゼントとして市販のものでなく、愛情を込めて選び取り用のおもちゃを手作りするママも増えてきました。
そんな中、最近見た中で一番ウケたのがこれ… ↓
CEO・・・
やるね・・・お母さん
親御さんの熱い願望 思いが伝わってきますね・・・
選び取りのやり方
誕生日の選び取りにこれと言う、正しいやり方は決まっていません。
そんな真剣で正式な占いでは無いので、親御さんのアイデアで、思いのこもったものを準備すればそれでOK!
もし家業を継いで欲しいと思っておられれば、飲食店だったらおたまとか、建設業だったらトンカチ、美容院だったらブラシとか、その家業に関連するもの、連想されるものを準備してはいかがでしょうか?
選ばせ方は、お盆やトレイに並べて赤ちゃんの前に差し出してもいいですし、ハイハイレースのように部屋の端に品物を並べて取りに行かせてもいいし、自由です。
昔は2度選ばせていたようですが、最近は全部一緒くたにして一度だけ選ばせる方法が多くなってきているようです。
ようは赤ちゃんとそこにいる全員が楽しい気分で行えればいいのです。
飾り付けは華やかに
さてさて、1歳のお誕生日の飾り付けはどうしますか?
家族だけのところもあるし、おじいちゃんおばあちゃんを呼んで盛大にされるところもあるでしょう。生を受けてはじめてのバースデーなので、出来れば華やかに飾ってあげたいですよね?
そんな方にはこちらはいかがでしょうか?↓
一気にお部屋が華やかになりますよ 😉
それから主役の赤ちゃんには冠を ^^
そして一升餅。
最近では、こんなにバラエティに飛んだ、素敵な一升餅が手軽に出来るんですね~
お祝いの場が、ぐっと華やかになりそうですね
まとめ
最近は手作りで準備するママも増えてきて、「選び取りカード」を作ってトランプのように赤ちゃんにそのカードを引かせるママ達もいますが、私は、おもちゃを前に突進する赤ちゃんの姿がカワイイ、品物をつかませる方法が断然盛り上がるので、こちらを強くおすすめします 😉
我が家では子供の一歳の選び取りの時、息子がお金を、娘は鉛筆をつかみましたが、長男が紙幣を掴んだ時のばあちゃん(義母)の喜びようったらありませんでした^^;
愛する我が子のファーストバースデー。
選び取る様子を写真や動画に収めて、後にまたみんなで素敵な思い出として分かち合えたら最高ですね。