カブトムシの幼虫って、一体いつ頃から冬眠期間にはいるんでしょう?
桜前線の話題が出始めた3月。
前年の秋に幼虫のマットを交換して以来、一切お目にかかっていない幼虫ちゃん達が気になったらしく、一年生の息子がとうとう
「お母さん、幼虫が元気なのか、土を掘って見てみたい!」
といい出した。
いいのか??
もう冬眠は終わっているんだろうか?
そこで私達はカブトムシの幼虫の冬眠する時期について調べてみました。
以外に寒さに強い国産カブトムシの幼虫
私が息子と一緒に最初にカブトムシの幼虫飼育を始めた頃は、もう幼虫が可愛くて、箱入り息子ならぬ「箱入り幼虫」のように、それはそれは大事に育てました。
裏庭に置いていたケースも12月には「寒すぎて凍死したらどうしよう!」と息子と二人でいそいそと玄関先に移動させたりしていました。
しかし考えてみたら、普通、森や畑のカブトムシの幼虫は、寒空の下、大雨の中でも普通に越冬して立派な成虫になりますもんね。
これって過保護飼育?
マイナス◯℃とか、よっぽどの極寒地域出ない限り、ベランダや裏庭でも充分たくましく越冬することが出来るので、過度に心配しなくても大丈夫です。
(勿論、室内なら暖かくて尚更安心ですが、臭いやコバエが少々気になったりもします)
とりあえず外でも室内でも、暗い場所で且つ温度差が激しくない場所が幼虫の負担やストレスにならず、幼虫の死亡する確率も少なくなります。
カブトムシ幼虫の冬眠時期はいつからいつまで?
北は北海道、南は沖縄まで、寒さの度合いが違うと思うので一概には言えませんが、平均的にカブトムシの幼虫が冬眠に入る時期は、寒さを感じるくらいの11月から3月中旬くらいまでです。
12月頃の幼虫は、もう寒さ故に活発に動くことはありません。
なのでマット(土)を食べることも殆どないために、糞もそれほど出しません。
桜前線の話題が出始める3月下旬頃から、カブトムシの幼虫たちも目覚め始めるようです。
冬眠期間のマット交換はNG
カブトムシの幼虫の冬眠と言っても、仮死状態になるわけではありません。
多少は動きもするし、餌(マット)も食べますが、それでも冬眠中は静かに身体を休めたいもの。
なので、この冬眠時のマット交換はNGです。
人間だって、寒くて布団にくるまってじっとしていたい冬に、布団を剥がされて外に出されたら嫌ですよね?
カブトムシの幼虫のマット交換もこれと同じです。
ストレス以外なにものでもない。
冬眠期間はほおって置いてあげましょう。
冬眠から目覚めたらどうする?
冬眠に入る前の秋にはマットは替えましたか?
4月から5月下旬頃までは、冬眠中はほぼ断食状態で身体を休めていた幼虫たちが、再びモリモリと土を食べ、蛹になる前の最後の身体作りを始めます。
なので冬眠から目覚めたら、4月頭には最後にもう一度マットを替えてあげましょう。
卵から孵化してから冬眠に入るまでが一番食欲が旺盛な時期で、冬眠から目覚めてからも冬眠前ほどではありませんが、それでもマットは食べますので、折角だったら栄養たっぷりで蛹室(カブトムシが蛹になる部屋)作りに適したしっとりめの完熟マット(土)に替えてあげると幼虫も大喜びです^^
https://skip-life.net/kabuto-mat-koukan/
カブトムシは成虫になってからは、どんなに餌を食べても大きくはなりません。
重要なのは、如何に幼虫時代に栄養ある土を沢山食べたか、にかかっています。
せっかく大事に育ててきたカブトムシの幼虫ですから、ミニサイズのカブトムシよりも立派に大きいカブトムシに育ってほしいですよね。
5月下旬頃からカブトムシの幼虫は、マットと糞を硬く固めて蛹室を作り始めるので安静にしておいてあげましょう。
蛹室が壊れてしまったら大変です。
カブトムシの幼虫が一生懸命時間をかけて作った蛹室は、羽化する際に、蛹室の両脇に脚を引っ掛け踏ん張って、薄羽を広げ、脱皮していきます。
しかし、蛹室が壊れてしまっていると羽化不全(羽がうまく閉じれない、シワになっている等)にかなりの確率でなってしまいます。
いわゆる奇形、というやつです。
私はカブトムシ飼育の初期にこれでとても悲しい思いをしました。
マット交換の時期を間違うと、蛹室が壊れ正常な羽化が出来なくなるので、充分注意して下さい。
しかし万が一、蛹室を壊してしまったら人工蛹室(手作りの蛹室)を作ってあげると大丈夫です。
頑張って手作りの蛹室を作ってあげて蛹を入れてあげましょう。
[jin-fusen2 text=”人工蛹室の作り方はこちら↓”]
幼虫が土の上に出てくるのは危険信号!【人工蛹室の作り方】
まとめ
男の子はほんと、カブトムシが好きですよね。
うちも息子とカブトムシ飼育を初めて早4年になりました。
最初はわけも分からず、見よう見マネで育てていたために、死なせたり羽化不全になったりして、息子と一緒に心を痛めたり、死んだら泣きながら庭に埋めたりしました。
喜びも多いし、悲しみも多い昆虫飼育。
これも生き物の大切さを知ることができる大事な勉強だと感じました。
カブトムシもツガイで飼うと卵を産みますし、孵化して幼虫になってくれます。
そこからまた一年後にその2世が蛹になり、立派な成虫になっていくと本当に感動します。
生き物の命を育てていきますから、大事に責任を持って育ててあげていきたいですね。